世界フィギュア選手権 男子FSの感想

♥♥パトリック・チャン選手 金メダル、高橋大輔選手 銀メダル、羽生結弦選手 銅メダル♥♥
♥♥おめでとうございます♥♥

男子フリー、好演技ばかりで大興奮でした。みんな、お疲れさまでした!!
最終結果と得点です。

.  NameNationTSS
=
TES
+
PCS
+
SSTRPECHINDed.
-
StN.
1Patrick CHANCAN176.7088.5690.149.118.799.008.969.212.00#24
2Yuzuru HANYUJPN173.9991.9983.008.398.008.398.298.431.00#17
3Daisuke TAKAHASHIJPN173.9488.1685.788.718.148.618.618.820.00#22
4Florent AMODIOFRA163.0781.4181.668.187.758.368.118.430.00#19
5Brian JOUBERTFRA161.1179.1781.948.217.798.298.298.390.00#20
6Denis TENKAZ153.7078.7874.927.577.217.507.507.680.00#15
7Michal BREZINACZE151.8875.8677.027.897.437.547.797.861.00#23
8Jeremy ABBOTTUSA151.3469.7881.568.217.968.118.078.430.00#16
9Samuel CONTESTIITA151.3475.8475.507.507.147.577.687.860.00#18
10Kevin VAN DER PERRENBEL147.6679.8667.807.046.366.896.756.860.00#8
11Takahiko KOZUKAJPN146.8573.5573.307.577.047.257.367.430.00#7
ISU Result Details より

フリーもPちゃんが1位ですか~。フランスの解説者も言っていたけれど、チャンのスケーティングは素晴らしいしフリーの演技も悪くはなかった。けれど、ノーミスの大輔より上なの?って。(確かそんなかんじ)みんな思ったと思う。
そのからくりは、もう誰もが気づいている「演技構成点」(=PCS)だよね。確かにPちゃんのスケーティングは雲の上をすーっと浮かんで移動しているような滑らかさで素晴らしいし、つなぎもたくさん入れているし、エッジの深さ、体重移動の仕方が何とも絶妙で本当に見ていて素晴らしい!(でもこれって小塚くんなんかもそうだと思うんだけどなー。。)
構成点は演技審判が以下の項目をそれぞれ10点満点、0.25点刻みで評価し、その評価数値に項目ごとの加重を掛けて算出された得点の合計点である。

・スケート技術(Skating Skills, 略記号:SS)
・要素のつなぎ(Transitions / Linking Footwork, 略記号:TR)
・動作/身のこなし(Performance / Execution, 略記号: PE)
・振り付け/構成(Choreography / Composition, 略記号: CH)
・曲の解釈(Interpretation, 略記号: IN)
SS(スケーティング)とTR(トランジション)については納得しますよ。ただ、パフォーマンス、振り付け、解釈でまで全選手の中で1位?ほんと??少なくとも私にとって、最も訴えかけて来る演技ではなかったのだけど。。会場の反応や他国テレビ放送の解説を見てみても。
旧採点方式でジャッジの不正があったことがきっかけでいまの積み上げ式の新採点方式に変わったけれど、技術点にしたってちょっと回転不足つければ大きく得点は変わるし(回転不足とアンダーローテがある今シーズンからは多少マシになって、少しはまともな採点になったと思うけど)、構成点なんてはっきりいってやりたい放題。

今回の得点を良く見ると、フリーの技術点トップは羽生結弦選手の91.99なんですよね。(ていうかすごい、ゆづるすごすぎる!)
でも、PCSがPちゃん90.14に対し、ゆづる83.00、これで7点も差が付けられて、結果ジャンプを失敗していてもPちゃんの方が上回った。7点って、トリプルジャンプ1回以上ですからね。1度ジャンプ失敗して他の選手のノーミスと同じくらいって。。。

そもそも、PCSってもっと演技の内容とリンクすべきなのに、固定的になっているのが疑問。(失敗だらけでも、前の試合で高い点数をもらっていたような選手は固定的に高い点数がつく)もちろん、普遍的なものもあるけれど、演技の内容で変化する項目もあるはずなのに。
会場との一体感や盛り上がりという意味では、PCSのうち1項目くらい、ジャッジじゃなくて観客がつけてあげてもいいように思うけどねw 印象点みたいな形で。。

▼ パトリック・チャン選手
まーまー見事なエッジワークでしたねぇ。いろんな人が言っていますが、踏めば踏むほど加速するステップ。そしてぴしっと決まったジャンプも本当に素晴らしい。
冒頭の4T、4T-3Tはどちらもがっつり加点がついていますね。
伸びのあるスケーティングでリンクを大きく使う分、リンクの壁すれすれでひやひやすることがありますが、今回も、、ぶつかるかと思った~!!

正直言うと、アランフェス協奏曲はあんまりPちゃんに向いてない気がします。なんかこういう情緒っぽい曲というか...は、イメージじゃないし、イメージを打ち破れてもいないような。
Take Fiveは合ってると思うし、オペラ座の怪人は好きだったのだけど。

あーでもやっぱり、優勝の演技としては、ジャンプの失敗がないクリーンな演技だったら良かったのだけどな。他の選手が素晴らしい演技が続いただけに、ね。。

▼ 高橋大輔選手
ねぇねぇ、ブルースってこんなに盛り上がる曲だったっけ?というかんじ。
大輔が滑ると音が彼から発されているような、彼が音を奏でているような、そんな錯覚に陥ります。
観たあとも余韻の続くような、演技だよね。これが心に残る演技というのか。
シーズン最後のワールドでこんな素晴らしい演技が観れて、本当に良かったです!!

▼ 羽生結弦選手
もう、2012年ニースワールドの主役はあなた!
世界中に鮮烈な印象を与えたのは間違いない!!
特に冒頭の4回転、トリプルアクセル、素晴らしすぎて身悶えするかと思いましたよw
ジャンプが全て成功したのに加え、GOEマイナスが1つもないのも素晴らしい。転倒は要素に関係ないところだったので、マイナス1だけの軽微な影響で済んだし。

まだ17歳なので難しいところもあると思うけど、来年はぜひフリーの最後までもつ体力をつけて欲しい!昔は体力や筋力と柔軟性ってトレードオフなのかな、、と思っていたけれど、いまのスポーツ科学を持ってすれば実現出来るはずだし。実際真央で体現していると思うし!
今シーズンは、後半になってくるとこちらまで画面の前でハァハァしてしまうような(へんな意味じゃなくw)、ものすっごい疲れや尋常じゃない汗かきっぷりでしたが、このあたりがもう少し余裕が生まれて来ると、また違う滑りを見せてくれるんじゃないかな~。
あとつなぎの部分もね!
間違いなく、彼は自分の欠点や長所をしっかりと自覚して次につなげてくる頭のいい選手なので、来シーズン、さらなる成長が期待出来ると思います♪

願わくば、へんにマスコミが煽って彼の行く道をさまたげるようなことになりませんように。

点数が出た瞬間!


フランスのなごみ度高い“お茶の間解説”実況とともに、あの素晴らしい演技をもう一度♡♡
この動画、何度見たことかw
ニコニコ動画には、翻訳付きの“お茶の間解説シリーズ”があるので、必見です!メンバーがいいのよね~♪
イタリアの実況もおもしろかったな・・
翻訳者様、いつもありがとうございます!!

こちらは総括。ジュベールも素晴らしい演技でしたからね。人間による採点競技って本当に難しいですね。。


さて、ゆづる選手は今月の国別対抗には手首の捻挫で出ないようですね。
休養して欲しいところなのでファンとしてはその方がいいと思うものの、捻挫って大丈夫かな?転倒のときだろうか。早く良くなってほしいです。

みなさん、本当にお疲れさまでした!!!

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